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2年生 下肢装具授業 継手付きプラスチック短下肢装具プロジェクトのご紹介

2021/06/23

2年生は、専門科目である「装具Ⅱ 下肢装具」の実習を行っています。
最初のプロジェクトでは「継手付きプラスチック短下肢装具」の採型~適合(フィッティング)を行いました。
1年生の基本工作論とは異なり、この授業では人へのフィッティングが要求されるため、より臨床業務に近づいた授業となっています。
今回は、そんな下肢装具の授業を少しご紹介致します。
装具の授業では、学生同士がお互いに採型しその型を元に製作作業に入ります。この時に最も大切なものの一つとしてバランス(我々はアライメントと呼んでいます)を整える事があります。
アライメントは石膏モデルの足底を削る事で調整しますが、これは学生にとってかなり難しいとされています。皆ヤスリと定規を使って頑張ってアライメントを整えていました。
他には、骨の突起部に装具が当たらないようにするため、石膏モデルのそれぞれの場所に別の石膏を盛りつけます。こうすると、出来上がった装具と突起部の間に空間が出来て当たりにくくなります。
こういった修正を石膏モデルに行った後、プラスチックを成型していきます。
一枚板のポリプロピレンというプラスチックを専用のオーブンに入れて溶かし、柔らかくなったプラスチックを石膏モデルに沿わせて形を整えます。慣れない作業に戸惑いながらも、上手に行えてました。
プラスチックが冷えて固まったら特殊な工具を使用して切り、石膏モデルから外した後に切削加工をして形を整えます。
仮の状態まで出来上がった装具を足に取り付け、装具のフィッティングやアライメントを確認し、必要に応じて調整して完成させます。
この様に下肢装具を製作する一連の作業をご紹介しましたが、義肢装具士にとって最も必要とされる業務は採型と適合になりますので、フィッティングを中心により臨床に近い知識を学生に伝えております。
もし、こちらの記事をご覧になり興味を持たれましたら、是非オープンキャンパスや学校見学で、実際の様子を体感して下さい。
いつでも大歓迎でお待ちしております。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。