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臨床検査技師の資格って難しい⁉

医療現場における各種検査を担当する「臨床検査技師」は、正確かつ迅速な医療行為に欠かせない役割を持ちます。そんな臨床検査技師になるには国家試験を受験して合格し、「臨床検査技師免許」を取得する必要があります。臨床検査技師免許を取得できて初めて、臨床検査技師として就職が可能となります。そのため臨床検査技師を目指すのなら、国家試験に向けて対策を練っておくのがポイントです。
本記事では臨床検査技師の国家資格の概要と難易度、具体的な受験科目や合格率について解説します。臨床検査技師を目指して勉強を始める方は、ぜひ参考にしてください。

臨床検査技師になるには国家資格が必要?

臨床検査技師になるには、前提として国家資格の取得が必要です。毎年1回実施される国家試験を受験し、合格することで臨床検査技師免許を取得できます。臨床検査技師の国家試験は誰でも受験できるわけではなく、事前に指定の学校などに通って受験資格を取得する必要もあります。受験資格がないとどれだけ高い知識・技術があっても、臨床検査技師になるための試験を受けられません。
そのため臨床検査技師を目指すのなら、まずは国家試験を受験するための条件を確認し、その内容を満たすために必要な行動を選定するのがポイントです。

臨床検査技師の国家試験を受験する方法

臨床検査技師の国家試験を受験する方法には、大きく3つのパターンがあります。どの方法でも臨床検査技師の国家試験の受験資格を得られますが、必要な工程や時間は変わるため、取得方法は慎重に選ぶ必要があります。
臨床検査技師の国家試験受験資格を得る方法には、具体的に以下のパターンがあります。

  • 厚生労働大臣が指定する養成施設に進学し、3年以上修学して卒業する
  • 文部科学大臣が指定した大学(3年制の短大など)で必要課程を修了する
  • 医学、歯学の正規課程の学習
  • 大学で薬学、獣医学、保健衛生学の正規課程を学習した上で、臨床検査技師の養成施設で医用工学概論・臨床検査総論・臨床生理学・臨床化学・放射性同位元素検査技術学・医療安全管理学を修了する

最短で臨床検査技師の国家試験受験資格を得るには、3年生の専門学校や短大に進学する方法です。大学への進学の場合には卒業まで4年かかる上、臨床検査技師以外の勉強もしなければならないため時間がかかります。なるべく早く臨床検査技師として働くことを目指すのなら、専門学校や短大で臨床検査技師について学ぶのがおすすめです。

臨床検査技師の国家試験の概要

臨床検査技師の国家試験を受験する際には、事前にその概要を把握しておくのも重要です。どのような試験が行われるのか過去問を解き、難易度はどれくらいなのかといった情報を収集しておくことも、試験対策の一環です。
以下を参考に、臨床検査技師の国家試験における概要を確認してみましょう。

国家試験の出題範囲

臨床検査技師の国家試験の出題範囲は、厚生労働省のホームページで以下のように示されています。

  • 医用工学概論(情報科学概論及び検査機器総論を含む)
  • 公衆衛生学(関係法規を含む)
  • 臨床検査医学総論(臨床医学総論及び医学概論を含む)
  • 臨床検査総論(検査管理総論及び医動物学を含む)
  • 病理組織細胞学
  • 臨床生理学
  • 臨床化学(放射性同位元素検査技術学を含む)
  • 臨床血液学
  • 臨床微生物学および臨床免疫学

上記は令和5年の試験内容となるため、以降の試験を受験する際には改めて試験範囲を確認すると良いでしょう。
参考https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/rinshoukensagishi/

臨床検査技師国家試験の試験会場

臨床検査技師の国家試験が実施される地域は、令和5年の試験では以下のようになっています。

  • 北海道
  • 宮城県
  • 東京都
  • 愛知県
  • 大阪府
  • 広島県
  • 香川県
  • 福岡県
  • 沖縄県

上記の試験会場から近い場所を選び、受験する必要があります。

臨床検査技師の国家試験の合格率

臨床検査技師の国家試験合格率は、70~80%程度の水準を保っています。具体的な数字は、以下のようになっています。

  • 2022年:75.4%
  • 2021年:80.2%
  • 2020年:71.5%
  • 2019年:75.2%
  • 2018年:79.3%

比較的高い合格率を記録していますが、新卒者と比較して既卒者の合格率が極端に低いなどの問題もあります。新卒の時点で在学中に学んだことを活かせるように、早くから国家試験対策に力を入れておくのがポイントです。
参考:mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2018/siken07/about.html
https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2019/siken07/about.html
https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2020/siken07/about.html
https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2021/siken07/about.html
https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2022/siken07/about.html

臨床検査技師の国家試験を受験する手続き

臨床検査技師の国家試験を受験する際には、いくつかの手続きを行う必要があります。基本的な手続きの流れは、以下のようになります。

  • 受験願書を作成して提出する
    →願書には出願前6月以内に撮影した縦6センチ、横4センチの写真を貼る。また、縦23.5センチ、横12センチ以内の返信用封筒を同封し、表面に宛先の記載と529円(定形郵便94円+一般書留435円)郵便切手を貼り付ける(書留の表示も必要)
  • 受験資格を示す書類を提出する
    →修業証明書、修業見込証明書、卒業証書の写し、卒業証明書、卒業見込証明書、卒業証書の写し、医師免許証の写し、歯科医師免許証の写しなど
  • 期日内に上記の書類を提出する
    →令和5年試験の場合には、令和4年12月14日~令和5年1月4日までの期間に提出が必要
  • 受験手数料の納入
    →受験手数料の額に相当する収入印紙を受験願書に貼り付ける(収入印紙は消印しないように注意)。臨床検査技師の国家試験受験手数料は11,300円
  • 受験票の交付を郵送で受け取る

  • 以上で、臨床検査技師の国家試験を受験するための手続きは完了します。事前にいくつかの準備が必要になるため、期日ギリギリになって慌てないように早めに取り組みましょう。

    臨床検査技師の国家試験を受験する際には学校のサポートを活用する

    臨床検査技師の国家試験を受験する際には、専門学校などが実施する試験対策のサポートを受けるのがおすすめです。専門学校などはこれまでのノウハウを活かして、効率的かつ実績のある国家試験対策を実施しています。
    例えば「西武学園医学技術専門学校」の臨床検査技師科では、国家試験合格の特別講座を開講しています。個別の学習やサポートセミナーを実施して、試験における弱点の克服を目指します。その他、模擬試験を行って解き方のテクニックを学び、試験への耐性を獲得できます。さまざまな方法で国家試験対策が実施されているため、自信を持って臨床検査技師になるための学習に臨めるでしょう。

    まとめ

    臨床検査技師になるには、国家試験に合格する必要があります。国家試験を受験するには条件があり、さらに合格のためには効率的かつ確実な対策が欠かせません。この機会に臨床検査技師の国家試験の詳細を確認し、合わせて西武学園医学技術専門学校の国家試験対策の魅力をチェックして、ぜひ進学を検討してみてください。