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言語聴覚士の給料って実際どうなの?

言語聴覚士は、言語コミュニケーションに課題を持つ患者さんや、嚥下能力の低下した患者さんの支援を行う職業です。老化、病気、事故などによって話したり聞いたりする能力が低下した人たちに必要なサポートを実施し、快適な生活を構築する重要な役割を担います。近年は言語聴覚士の重要性が広まり、多くの職場で活躍しています。しかし、将来の需要を考慮すると言語聴覚士の数はまだまだ不足しているため、これから言語聴覚士を目指す方は未来を担う重要な存在として重宝されるでしょう。
そんな言語聴覚士になる際に気になるのが、給料事情です。どの程度の年収が想定されるのかによって、言語聴覚士として働く際の生活プランや将来設計が変わります。事前に言語聴覚士の給料事情を把握して、自分の生活を確立させるのも重要です。
本記事では、言語聴覚士の給料・年収について解説します。言語聴覚士の仕事内容も紹介するので、「言語聴覚士になりたいけど具体的なことが分からない」といった方は、ぜひ参考にしてください。

言語聴覚士の給料事情について

言語聴覚士の年収は、令和3年賃金構造基本統計調査を参考にすると426.5万円です。(職業分類は視能訓練士と言語聴覚士のデータを参考にしています)給与取得者の平均年収と比較しても、それほど大きな差がない数値となっています。もちろん言語聴覚士の収入は、就職する職場によって異なります。大きな病院であれば手当などがつきやすく、年収が高くなる可能性があります。逆に規模の小さい施設に就職した場合、年収は平均よりも抑えめになるケースも考えられるでしょう。
426.5万円という数値はあくまで目安とし、実際の就職時に給料を比較するのがポイントです。
参考:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/169

言語聴覚士の年収は地域によって差がある?

言語聴覚士の年収は、働く地域によって差が出ることがあります。求人サイト「求人ボックス」を参考にすると、東京都の年収が402万円ともっとも高く、都心から離れるほど給与水準が下がっているデータがあります。
具体的にはエリアごとに、以下のような平均年収がデータ化されています。

  • 北海道・東北:327万円
  • 関東:377万円
  • 東海:350万円
  • 甲信越・北陸:331万円
  • 関西:356万円
  • 中国:319万円
  • 四国:333万円
  • 九州・沖縄:320万円

あくまで1つの目安に過ぎませんが、エリアごとに言語聴覚士の年収に差があることは分かります。自分がどこで働くのかも、収入を左右する要因となるでしょう。
参考:https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/%E8%A8%80%E8%AA%9E%E8%81%B4%E8%A6%9A%E5%A3%AB%E3%81%AE%E5%B9%B4%E5%8F%8E%E3%83%BB%E6%99%82%E7%B5%A6

言語聴覚士の仕事内容

上記のような給料を得ている言語聴覚士の仕事内容には、さまざまなものがあります。具体的にどのような仕事を担当するのか把握しておくことは、就職に向けた有効な準備となるでしょう。
以下では、言語聴覚士の主な仕事内容について解説します。

発生や発語の訓練・指導

言語聴覚士は発声方法や発語方法の訓練・指導を行い、日常会話ができるようにサポートするのも仕事の1つです。主に失語症・構音障害・音声障害などの患者さんを対象に、発生と発語をスムーズに行えるようさまざまな形で支援を実施します。例えば声帯や唇の動かし方を指導したり、下の運動機能を改善させるための訓練を行ったりします。

言語および認知の訓練・指導

言語障害によって言葉の発育が遅れている患者さんや、事故などによって考えを言葉にする能力が損なわれてしまった患者さんの訓練・指導も言語聴覚士の仕事です。言語と認知の訓練・指導は「成人言語」と「小児言語」に分類され、それぞれで対応方法が変わります。
成人言語の問題の多くは、事故などによる認知症や脳梗塞が原因となっています。これまで当たり前にできていたことが突然できなくなった精神的な負担も考慮して、指導とケアを実施する必要があります。患者さんによって症状の重さや課題が異なるため、言語聴覚士は検査や評価を実施した上で、リハビリの計画を立てて機能訓練を実施します。
小児言語の領域では、主に言葉の習得が遅れている子どもを対象にサポートをします。単語と絵を組み合わせて認知力を高めたり、文字を書かせて言葉の習得を支援したりといった方法が取られます。子どもの言語問題は生活環境も大きく影響するため、保護者や教育機関とよく話し合って、その子に最適な環境を構築するよう指導するのも言語聴覚士の役割です。

接触や嚥下の課題解決

言語障害は言葉だけでなく、食事に関する課題の解決にも取り組みます。食事が喉を通らずにむせて吐き出してしまったり、口に入れたものを噛めずにこぼしてしまったりする症状の原因を突き止め、解決方法を提案するのも言語障害の仕事です。
基本として食べ物や飲み物を飲み込むという動作は反射によって行われるため、人間の意思は介在しません。しかし、脳に何らかの障害がある場合には、この反射の機能にトラブルが発生し、上手く食事ができなくなるケースがあるのです。そこで言語障害は患者さんの具体的な症状とその原因を究明し、反射機能を回復するための訓練・指導を実施します。

言語聴覚士の年収アップにつながる方法

言語聴覚士は将来のキャリアプラン次第で、年収アップを狙える職業です。早くから将来設計を構築し、給料を上げるための方法を把握しておけば、満足のいく給与水準で働けるようになるでしょう。
例えば言語聴覚士の年収をアップさせるには、以下の方法が考えられます。

  • 就職先で成果を挙げて昇格・昇給する
  • 認定言語聴覚士や手話技能検定などの資格を取得して、資格手当を得る
  • 現在よりも条件の良い職場に転職する
  • 専門施設や訪問式のリハビリサービスなどを開業する

など
言語聴覚士の年収を高める方法はいくつかありますが、いずれにせよ高いスキルと新しい知識を学ぶモチベーションが必要になります。年収は仕事へのやる気を高める重要なポイントになるため、言語聴覚士を目指すのなら収入を上げる方法も考えておくのがおすすめです。

まとめ

言語聴覚士の年収は、400~450万円程度の水準に収まるケースが多いようです。就職先の待遇や自分のスキル次第で年収アップは狙えるので、この機会にキャリアプランを構築して将来の年収アップの方法を考えてみてはいかがでしょうか。
言語聴覚士の年収は、そのスキルと医療人として必要な能力にも関係します。「西武学園医学技術専門学校」で学び、医療の知識・技術だけでなく、ホスピタリティの心を持ち、患者さんに寄り添うことができる人材は、就職・転職時に高い評価を得られる可能性があるでしょう。この機会に言語聴覚士を目指す方は、西武学園医学技術専門学校に進学することを検討してみるのがおすすめです。